猫の肺癌はそれほど多くはありませんが、長く続く咳や呼吸の乱れ、食欲低下や活力低下などの症状が現れた時は肺癌が相当進行していることが多くなります。また他の臓器から肺に転移する転移性肺癌は末期がんの状態です。進行した肺がんの予後は良くありませんが免疫の取り組みを行う事で体調が改善したりQOL(生活の質)を維持し元気食欲を回復させる事はできると考えています。実際コルディで免疫対策をすることで猫の癌をコントロールできた例は多数あります。

このページでは肺癌の原因や症状、治療法、改善・完治のヒントなどをまとめました。改善例も多数紹介しています。皆様の心の支え、希望の光となることができれば幸いです。

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監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

林美彩

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

猫の肺癌・肺腫瘍とは

肺にできる悪性の腫瘍の事を肺癌または悪性肺腫瘍と言います。

猫の原発性肺がんはそれほど多い症例ではなく、肺がんの発症率は癌全体の1%に満たない珍しいがんです。

肺がんは初期の段階では目立った症状がないため発見された時には進行していることも珍しくありません。

「呼吸が早くなった」「咳き込むようになった」「血の混じった痰を吐いた」「食欲がなくなってきた」「体重が減少してきた」など症状が現れた時には既に肺癌が進行しているケースが多くなります。

肺癌・肺腫瘍の種類-猫の肺癌

肺そのものに癌ができるのが「原発性肺癌」、他の部位に発生した癌が肺に転移した場合は「転移性肺癌・肺腫瘍」といいます。
例えば、メラノーマや血管肉腫などが肺に転移した場合は、転移性肺癌です。

原発性肺癌・肺腫瘍-猫の癌

猫の原発性肺癌・肺腫瘍は、腺癌、扁平上皮癌、腺扁平上皮癌、気管支肺胞癌などに分類されます。

転生肺癌・肺腫瘍-猫の癌

肺は血液が集まる臓器なので、他の部位に発生した癌が肺に転移する転移性肺癌・肺腫瘍は少なくありません。

例えば、胃や腸、胆嚢、胆管、膵臓などの内臓に発生した癌が転移する事ともありますし、乳腺腫瘍(乳癌)や口腔内、皮膚に発生した腫瘍が肝臓に転移することもあります。
その他にも血管肉腫やリンパ腫、骨髄腫、骨肉腫、肥満細胞腫、メラノーマ、甲状腺がん、線維肉腫、脂肪肉腫などさまざまな癌が肺に転移します。

肺癌・肺腫瘍の原因-猫の肺癌・肺腫瘍

原発性肺癌・肺腫瘍の原因

人間の場合、喫煙(タバコ)が肺癌の原因と言われますが、犬や猫でもやはりタバコの煙、喫煙者との同居が肺癌の大きな原因になります。
喫煙者がいらっしゃるご家庭では注意が必要です。

転移性肺癌・肺腫瘍の原因-猫の肺癌・肺腫瘍

転移性肺癌・肺腫瘍の原因は、初発のがん(原発のがん)がどこなのかによって異なります。
血流が滞っていたり体温が低いと転移しやすいので、身体を冷やさない事は大切になってきます。

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肺癌・肺腫瘍の診断-猫の肺癌・肺腫瘍

検査には次のような項目があります。

  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • CT検査
  • 針生検

上にも書きましたが肺に腫瘍があっても初期の段階では症状として現れにくいです。しかしある程度癌が進行すると良く咳をするようになったり、呼吸が荒くなり異変に気が付くかもしれません。
また痰に少量の血液が混じっていて気が付く事があるかもしれません。

咳や呼吸困難などは他の感染症や病気でも現れる症状の為、これらの症状がある時は更に詳しく検査を行い原因を探っていきます。

ただしCT検査は費用も高額ですし検査を受ける際には鎮静剤などの投与が必要になる事があるので、本当に検査が必要なのか獣医師とよく相談されることをお勧めします。

肺癌・肺腫瘍の治療-猫の肺癌・肺腫瘍

肺癌・肺腫瘍が根治する可能性があるのは外科手術で癌を取りきることができた時です。
癌が塊を作っていて浸潤していない、単発の肺癌、リンパ節転移や他の臓器への転移がない場合は手術後に長期生存できる可能性がありますので手術を受ける価値があると思います。

一方でリンパ節や他の臓器に転移していたり、肺の中で多発しているようなケースでは、たとえ癌を綺麗に切除したように見えても、たいていの場合は細胞レベルの取り残しがありますのですぐに再発してしまいます。そのため多くのケースでは手術適応となりません。

手術-猫の肺癌・肺腫瘍

手術には根治手術姑息手術と2種類あります。

肺の一部に癌が限局している場合は切除後に長期生存できる事もあるため手術を受けることをご検討ください。

また、腫瘍を完全切除できない場合にも、部分切除(減容積)を行うことによって、QOL(生活の質)を維持することも期待できます。

一方で、癌が肺内に多発していたり、リンパ節や他の臓器に転移している場合は手術で癌を取りきることが困難ですし身体への負担も非常に大きくなるため手術を受けた方が良いのか慎重な判断が求められます。

手術を受けたか獣医師とよく相談されることをお勧めします。

抗がん剤治療-猫の肺癌・肺腫瘍

猫の肺癌・肺腫瘍に対して抗がん剤で治療を行う事もあります。

しかし、抗癌剤は癌を治すための治療ではなく、一時的に癌が縮小させることを目的に行う治療であることは忘れないでください。
※抗癌剤治療を受ければ必ず癌が縮小するという事ではありません。

肺癌・肺腫瘍は抗癌剤が非常に効きにくい癌です。抗癌剤治療を勧められたら期待できる治療効果と副作用でQOL(生活の質)が悪化することはないのかをしっかりと確認し、治療を受ける・受けないをご判断されることをお勧めします。

抗癌剤治療を受けると決断したら、免疫対策のコルディ肝臓・腎臓のケアとして国産SPF豚由来プラセンタキス末で副作用対策をすることでQOL(生活の質)改善が期待できます。

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放射線治療-猫の肺癌・肺腫瘍

手術との併用や、放射線治療単独での治療で用いられることがあります。
ただ、放射線に対しての反応は個々によって様々ですし、全身麻酔を必要とする治療のため、麻酔薬によるお身体への負担は否めません。

老猫や肺に疾患のある猫の場合、麻酔のリスクは高まりますので慎重な判断が求められます。

また放射線治療は被爆の問題もあり何度も治療を繰り返すことはできません。

肺癌・肺腫瘍の治療を受ける時に注意したいこと-猫の肺癌・肺腫瘍

手術も抗癌剤も放射線治療もメリットとデメリットがあります。

猫の体力や癌の状態によって、治療を積極的に受けた方が良い時もありますが、逆に治療を受けたためにQOL(生活の質)が低下してしまう可能性もあります。

ご愛猫の状態を一番良く把握しているのは飼い主の皆様です。

獣医師に言われたから治療を受けたけど、治療を受けたら体調がかえって悪化してしまった、苦しみが多くなってしまった
という事にならないように、飼い主様が主体となりご愛猫のために治療を受ける・受けない・お休みするをご判断してあげてください。

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肺癌・肺腫瘍に対する代替療法-猫の肺癌・肺腫瘍

代替療法とは名前のとおり、手術や抗癌剤、放射線などに代わる治療法のことです。
多くの代替療法はお身体への負担が軽いため同時にいくつかの治療を併せることも可能です。

身体へのダメージが少ないということは、病期や病態をあまり選ばないということです。
手術前や手術後の再発防止、手術できない症例、そして体力が低下している時でも多くの代替療法を行うことはできます。

特に次のような場合には代替療法を検討する意義は大きいと思います。

  • 合併症が有り、一般治療ではリスクが高いとき
  • がんとの共存を狙うとき
  • QOL低下の回避を優先したいとき
  • 確定診断が出る前
  • 診断結果がどうも腑に落ちないとき

病院の治療(手術や放射線、抗癌剤など)と並行して代替療法を行う事も出来ますし、相乗効果も期待できますので、積極的に代替療法について考えてみてください。

ご自宅で出来ること~食事療法~

私たち人間だけでなく、ネコちゃんのお身体も毎日のお食事で作られています。
お食事の見直し=体質改善にも繋がります。

免疫力を保てるようなお身体になるよう、日々のお食事をまず見直してみてください。

食事療法の目的は、がんの増殖スピードを低下させ、体力をつけ、貧血やアルブミン値などを改善させることです。
弊社では治療のベースとして栄養学的なアプローチを非常に重視しています。

がんが成長するためには糖質(ブドウ糖)が必要です。そのため糖質をできる限り制限していくことは直ぐに始められ、身体への負担もなく、副作用などのリスクもありません。また一方で食事療法はご家庭でご家族の皆様の協力がなければ行うことができません。

魚やお肉、豆腐や納豆などのタンパク質をたっぷりと与えて、その分炭水化物・糖質が多く含まれれているフードの量を減らしていってください。

食事を変えるだけでは癌は治りませんが、肺癌・肺腫瘍の成長に不可欠な糖質を制限することで進行速度を抑えることはできます。フードを与えるだけよりも時間・手間はかかりますが、あまり難しく考えず始めていただければ幸いです。

食事療法のヒント

皆様の手間を少しでも軽減して頂きたく、食材リストを作成いたしました。ぜひご一読ください。
ペットだって医食同源―がんに負けないための食材

肺癌・肺腫瘍の子に免疫のチカラを

ご愛猫が肺癌を患ってしまったとき、治療を受ける・受けないにかかわらず免疫対策をすることはとても大切です。

当研究室では免疫力低下時にコルディを投与することで免疫力の回復が早まるか研究を続けております。

どこまで反応してくれるか、改善が見込めるかは分かりませんが、少なくとも食欲がでて元気を取り戻せる可能性は十分あります。

抗癌剤やステロイド剤、抗生剤などのお薬を使う場合は、肝臓の機能低下も心配です。
その場合は国産SPF豚由来プラセンタキス末を併用することで、肝臓へのダメージを最小限に抑えられる可能性があります。

既に肝臓の数値が悪化している子でも国産SPF豚由来プラセンタキス末をお飲みいただければ1ヶ月程度で肝機能が改善する例は少なくありません。

さらに肺癌は炎症を伴う事が多いため、抗炎症作用が期待できる南極オキアミから抽出したEPA/DHA・クリルオイルを与えることも有効であると思われます。

当研究室では免疫調整作用の期待できるコルディや肝機能保護が期待できる国産SPF豚由来プラセンタキス末、そして抗炎症作用が期待できるクリルオイルについて研究を続けています。 ご不明な点がございましたらお問合せ下さい

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

林美彩

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

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