リンパ節転移した肛門周囲腺癌の手術後にコルディでQOLをコントロールしている症例報告をいただきましたのでご案内します。

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

林美彩

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

肛門周囲腺癌の子にコルディを使用した例

犬(ボーダーコリー系Mix) 10歳 14kg
  • 2016.02. 肛門周囲にあった大きな腫瘍と腰骨下リンパ節にあった4cm大の腫瘍と小腫瘍数個を手術で摘出。術後元気あり。
  • 抗がん剤、分子標的薬、放射線治療、免疫療法を検討中。
  • 現在、ユーグレナ、ドラジ、ノニジュース、β-Dグルカンの液体サプリメントを服用。
  • 手術後からメトロノミック治療を開始している。

治療のアドバイスをとのことでご相談頂きました。

研究室からのアドバイス

・手術後ストレスやご年齢を考えると免疫力が低下している可能性があり、抗がん剤・分子標的薬・放射線治療は、副作用が強く現れてしまうおそれがあるため、お勧めは出来ない。

しかし、免疫療法については、前述の3つの治療法に比べ、体への負担は軽いものなので、検討していただいても良いのではないか。
・サプリメントに関しては、ユーグレナ、ドラジについては併用可能。
・ノニジュースについては、動物用のものも販売が行われているので問題ないと思う。

しかし、人間で下痢(ノニに含まれるアントラキノンによるもの)と肝障害が起きたと言う症例が何件かありり、ノニ自体が高カリウムなため、後々腎臓に負担がかかってくる恐れがある。

(ただ、これは人間での報告例で動物に対してどの程度の副作用が起こるのかは分かり兼ねるが、ペット用のノニジュースも販売されているようなので、与え過ぎなければ問題ないのでは。)

βグルカンDフラクションと呼ばれる多糖体(キノコ系サプリメントに含まれています)は免疫細胞を刺激して免疫を高めるが、同じきのこ製剤を長く使うとだんだん効果が弱くなってくることがあり(免疫細胞がサプリメントの刺激に慣れてしまうことで効果が薄れてしまう)、サプリメントで補うことによって、自分で作る免疫力が低下してしまったり、リンパ球が酸化して免疫成分を産生できなくなってしまうことがあるため(これらを免疫枯渇現象と言います)、併用はお勧めしない。

・お食事は、がん細胞が栄養源とする炭水化物を極力減らし、筋肉をしっかりつけて代謝をあげるために、低炭水化物・高たんぱく質食に切り替えていただき、体のベースアップを図る。

・手術後であること、ご年齢、寒冷ストレスを考えると、免疫低下が起こっている。

早い段階で免疫を正常に戻すことが、今後の治療成績にも関与してくるため、お食事を気を付けていただくのと同時に、コルディで免疫を正常に戻し、自然治癒力を高めていくと良いのではないかとお伝えしました。

現在のご様子

元気、食欲ともに問題ありません。

お食事は、徹底的に炭水化物を抜いており、手作りの野菜キノコと肉をたっぷり煮込んだスープに、ワイソン社の炭水化物不使用のドッグフードを混ぜて与えて頂いているとのことです。

現在行っている治療は、免疫療法とバキソ、サプリメントはコルディ、ユーグレナ、ドラジ、ココナッツオイルを与えていらっしゃいます。

3月下旬の検査で、腰のリンパ節のあたりに1cm程度のシコリのようなものが見えたとのことですが、その後の検査ではほとんど認められない程度に小さくなっているとのことです。

様々な治療とサプリメントを併用されていらっしゃるため、コルディ単独での効果というわけではありませんが、各々の相乗効果もあり、現在のように病状が落ち着いていらっしゃるのではないかと思います。

楽しくお散歩されているご様子のお写真も頂きました。

エルビス5

手術前のお尻の様子です。

エルビス3

同居犬と楽しく雪原を駆けまわっているそうです。

エルビス2

10歳とは思えない若々しい走り方!

手術やその他治療を頑張ってくれていて、今では病院通いもお手の物だそうです。

2016年9月

飼い主様より、「9月上旬に2ヶ月ぶりのリンパ球移植を行い、次回は11月の予定です。体調も安定し、元気に走り回っています」とのご報告をいただきました。

12月

腰部とその他数カ所のリンパ節に再発が見られました。
部位的には手術が難しい場所とのことで、再手術は行わず、分子標的薬のパラディアの服用を開始しました。

ただ、元気食欲問題なく、毛艶も申し分ない状態とのことです。
コルディに有機ゲルマニウムを追加し、ご様子を見ていただくことにしています。

2017年1~4月

元気食欲は問題なし。
1月より丸山ワクチンと紅豆杉サプリメントの治療を追加しました。
4月10日現在、変わらず元気色を維持しており、同居犬とも楽しく遊んでいるとのことです。

エルビとソバ

鬼ごっこ

サッチエルビン

雪エルビン1

※症例掲載は飼い主様のご了承をいただいております。

※上記に記しましたサプリメントやドライフードについてのご質問は、弊社では分かり兼ねます。
それぞれのメーカー様にお問い合わせいただきますよう、お願い申し上げます。


ご不明な点がございましたら、お問合せ下さい

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

林美彩

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

メールアドレスの入力だけで簡単にコルディ資料請求
コルディ電話TEL:048-474-0884
コルディメール相談

症例報告
あわせて読みたい