コルディを開始後に膀胱腫瘍が縮小
柴犬の膀胱移行上皮癌のエコー(超音波検査)の画像です。
飼い主様から提供して頂きました。
ピロキシカムとサプリメントを続けてきましたが、腫瘍が大きくなってきたためコルディ投与を開始しました。
腫瘍の大きさは、コルディ服用開始前は7mmでしたが、服用約1ヶ月半後には2mmにまで縮小しています。 現在コルディとピロキシカムを併用しています。以前飲んでいたサプリメントは中止しました。
※エコー画像をクリックすると大きくなります。
膀胱がんの治療について
膀胱がんは手術で取り除いて治療終了、とはいきません。手術後は後遺症に悩まされることが多く、術後のQOL(生活の質)が低下してしまいます。排尿障害は高率で発生しますが、排便障害なども起こることがあります。手術を決める前には、メリットとデメリットをよく検討する必要があります。
最近になり、ピロキシカム(商品名バキソ、医薬品、内服薬)が膀胱がん治療に用いられるようになってきました。
今日ではスタンダートといえるほど使われています。ピロキシカムはもともと人間の消炎鎮痛剤です。抗癌剤のような強烈な副作用はありませんし、連用によって効果が激減することもありません。 この症例でもピロキシカムを継続しています。心配な胃腸障害の副作用も出ていないようです。
コルディの服用を開始してから良い反応が得らましたので、ピロキシカムとコルディの併用は良い組み合わせのように思えます。
今後ピロキシカムとコルディの併用についても研究を行っていきたいと思います。
当研究室では、コルディを投与することで免疫調整ができるのか、癌への効果が期待できるのか研究を行っています。
ご不明な点がございましたら、お問合せ下さい。
監修獣医師:林美彩 所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。
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