犬が血管肉腫と診断されても悲観なさらないでください。
免疫の取り組みを行う事で体調が改善したりQOL(生活の質)を維持し元気食欲を回復させる事はできると考えています。
実際コルディで免疫対策をすることで犬の癌をコントロールできた例は多数あります。
このページでは血管肉腫の種類や症状、一般的な治療法、そして免疫を整えて血管肉腫を患った犬のQOL(生活の質)を維持していく方法などについてまとめました。
改善例も多数紹介しています。皆様の心の支え、希望の光となることができれば幸いです。
目次
犬の血管肉腫とは?
肉腫のうち、血管の内皮に発生するものを血管肉腫といい、血管があればどこにでも発生しますが特に血管の多い肝臓や脾臓に多く見られます。
犬の場合には、脾臓から発生する事が多く、悪性で非常に進行が速いうえに転移も起こりやすいがんです。
血管肉腫は血管の内側の細胞が癌化したもので、血液の流れにそって転移しやすい悪性度の高い癌です。
また、心臓に発生する腫瘍の約8割は血管肉腫です。
犬の血管肉腫は、人や猫の発生率と比較するととても多いです。
そして、手術後の再発率が高く完治が難しいがんの一種です。
犬の脾臓や肝臓に血管肉腫ができて、肉腫が大きくなると破裂してしまい大出血を起こして死に至るケースもある怖い病気です。
ご愛犬が血管肉腫(けっかんにくしゅ)を患ってしまった方へ
犬の血管肉腫は悪性度が高いため、一般的に治癒させることはもちろん、コントロールすることさえ難しく予後は極めて不良と言われています。
早期では症状が少なく見つけることは困難です。
腫瘍が破裂・出血し、体調異変で気がつくケースは少なくありません。
見つかった時点で余命1ヶ月と宣告されることもある厳しいがんです。
しかし、取り組み次第で血管肉腫と共存したり、ご愛犬の予後を改善することはできる事も珍しくありません。
免疫調整機能が期待できるコルディは腫瘍の増大抑制、再発防止に役立つ可能性があると考えています。
犬の血管肉腫の種類
皮下血管肉腫-犬の血管肉腫
どこでも発生する可能性があります。
他の癌にも共通する事ですが、一般に皮下血管肉腫ができると、皮膚の上からでもコリコリしたしこりが触れるようになります。
ただし、一部の皮下血管肉腫は固いしこりではなくある程度柔らかいこともありますので、犬の皮膚にしこりを感じたら動物病院の診察を受けていただく事をお勧めします。
真皮血管肉腫-犬の血管肉腫
真皮血管肉腫は、犬の真皮の部分にできる血管肉腫の一種です。
真皮血管肉腫は特に体毛の少ない部分に多く発症することで知られ、皮膚が赤っぽくなったり黒っぽくなったりします。
ご愛犬の異常に気が付いたら早めに獣医師の診察を受けるようにしてください。
内臓血管肉腫-犬の血管肉腫
犬の血管肉腫で最も多いのが心臓や脾臓、肝臓などに発生する内臓血管肉腫です。
心臓も脾臓も肝臓も血液が集まる臓器のため、内臓血管肉腫は他の臓器に転移しやすいです。
脾臓に発生する悪性腫瘍の45-50%、心臓に発生する悪性腫瘍の50%を占めると言われています。
ご愛犬の呼吸が苦しそうになったり、咳が増えたり、だるそうで元気食欲がなくなったときには、内臓血管肉腫が発生している可能性もあります。
犬の血管肉腫-好発犬種-
血管肉腫は、大凡9歳前後で発症する子が多く、メス犬よりもオス犬のほうが発症率が高いのが特徴です。
- ジャーマン・シェパード
- ドーベルマン・ピンシャー
- ボクサー
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール・レトリーバー
- ミニチュア・シュナウザー
- グレートデン
- その他、大型犬
比較的大型犬で多く見られます。
犬の血管肉腫の症状
初期の段階では、ほとんど症状が現れません。
皮下血管肉腫の場合には、シコリとして触れることがあります。
真皮血管肉腫では体毛の少ない部分(四肢、包皮、腹部など)に赤黒いできものとしてあらわれます。
内蔵血管肉腫の場合には、肉腫が出来ている部位によって症状は様々ですが、脾臓や肝臓に発生した場合には嘔吐・下痢・腹痛などの症状があります。
心臓に発生した場合には貯留した水の影響で咳や呼吸困難を呈し、悪化すると心不全となる場合もあります。
その他、出血傾向が見られることもあり、鼻血や貧血、食欲減退、体重減少、腹部膨満などの症状も見られます。
犬の血管肉腫に対する一般的な治療法
犬の血管肉腫の手術
腫瘍(血管肉腫)が一箇所に限局している場合、余命の延長を期待して外科手術を行います。
手術が成功して腫瘍を取り切ったように見えても、実際にはがん細胞は体中に転移している可能性が極めて高いのです。
獣医師から手術後にも関わらず「残念ながら完治は困難です」と言われてしまう事も珍しくはありません。
血管肉腫を取りきれないとわかっていても手術が行われることがあります。
このような手術を姑息手術(こそくしゅじゅつ)といいます。
姑息手術では腫瘍の体積を減らし一時的な改善を狙いますが、どれほど余命を延長させるかは明らかではありません。
また血管肉腫では腫瘍から容易に出血します。その出血を止める目的での手術は緊急避難的に重要です。
犬の血管肉腫に対する抗がん剤治療(化学療法)
手術に続いて化学療法(抗がん剤治療)が検討されます。
全身に広がって摘出できない癌細胞を叩くことが目的です。
すでにがんが広がり過ぎている場合、手術をせず化学療法だけが行われることもあります。
抗癌剤ドキソルビシン(商品名:アドリアシン)を組み合わせた化学療法を行うことがあります。
しかし血管肉腫は抗癌剤が非常に効きにくいため、身体に負担をかけて抗がん剤治療を受けたとしても、延命効果はあきらかではありません。
またドキソルビシンは心臓を障害する副作用があるため、心臓病(僧帽弁閉鎖不全症にともなう心不全など)がある場合は使いにくい抗癌剤です。
心臓疾患がみられやすいマルチーズを始めとする小型の犬種やスパニエル種(特にキャバリア・キングチャールズ・スパニエル)では、獣医師からデメリットについてよく聞いて下さい。
皆様ご存知の通り、抗癌剤治療にはほぼ100%副作用があります。
中には、犬は抗癌剤に強いとか、犬は副作用がでないなどという獣医師がいるようですが、犬は我々人間と違って、気持ちが悪いとか食欲がないという言葉を話せません。
「ここ数日横になっていることが多い」とか、「ここ数日食事を残すようになった」とか「食べなくなった」という方に詳しく状況を確認してみると、数日前に抗癌剤治療を受けていたということが非常に多いです。
さらに血液検査で白血球や血小板数が急に悪化したり、肝臓や腎臓などの数値が急に悪化するのも副作用の可能性が高いとお考え下さい。
獣医師に言われたから治療を受けたけど、治療を受けたら体調がかえって悪化してしまった、苦しみが多くなってしまった
という事にならないように、飼い主様が主体となりご愛犬のために治療を受ける・受けない・お休みするをご判断してあげてください。
抗癌剤治療を受けると決断したら、免疫対策のコルディと肝臓・腎臓のケアとして国産SPF豚由来プラセンタキス末で副作用対策を行う事でQOL(生活の質)改善が期待できます。
犬の血管肉腫の予後・余命・生存率
血管肉腫と診断されてからの平均余命は3ヶ月ないかもしれません。
手術後の生存率は1年後で10%程度と言われていますが、手術で延命できるのは運良く早期発見ができた場合です。
そもそも手術ができないほど進行したケースは少なくありません。
1日でも長く延命したいという思いで抗がん剤投与が検討されますが、必ずしも効果を得られるわけではありません。
逆に短命になる危険性やQOL(生活の質)が著しく低下する可能性があります。
犬の血管肉腫は通常の治療だけではほとんどコントロールできない難治性の高い病気です。
血管肉腫でもQOLを維持し延命・克服できるー免疫改善の必要性
ご愛犬が血管肉腫の手術を受けた後はすぐに免疫を整える取り組みを開始することをお勧めいたします。
がん治療において免疫は非常に重要です。
がんの進行を遅らせ予後に大きく関わります。
また手術のストレスや麻酔、抗がん剤の副作用などにより免疫力は容易に低下するため、対策を講じなければ逆に予後を悪くしてしまう恐れがあります。
犬の血管肉腫の予防
犬が血管肉腫になる明確な原因は分かっていませんが、紫外線による発症が指摘されています。
紫外線は、細胞のDNAに損傷を与えるので血管肉腫に限らず腫瘍のリスクを高めてしまうことが懸念されます。
特に、体毛や皮膚が薄い部分では紫外線の影響をうけやすいため、お散歩中やお部屋の中(窓辺など)の紫外線対策は有効かもしれません。
犬の血管肉腫の延命・克服を目指して
ご愛犬が血管肉腫と診断されてショックを受けない人はいません。
くよくよしていても何も状況は変わりません。
時間が経てば確実にがんは進行します。
メリットがあれば、すぐに手術や抗癌剤治療を検討して下さい。
通常治療が無効だとしても先進医療、代替療法が状況を改善する可能性があります。
免疫面・栄養面からの取り組も検討してください。
体力を落とす心配や副作用がほとんどなく、一般治療を行なっていても開始できます。
免疫や体調の改善を期待できるうえ、マイナス面はほとんどありません。
療養食を中心とした食事と免疫対策を行うことでで長期(3年7ヶ月以上)生存した報告もあります。
脾臓が破裂して動物病院に担ぎ込まれてきた犬が、食事療法や免疫力へのアプローチをすることで見違えるほど元気になったとの報告もあります。
どこまで反応するかわかりませんが、少なくとも食欲がでて元気を取り戻せる可能性は十分あります。
ご愛犬が血管肉腫を患ってしまったとき、手術や放射線治療、抗癌剤治療を受ける・受けないにかかわらず免疫対策をすることはとても大切です。
当研究室では手術や抗癌剤治療による免疫力低下時にコルディを投与することで免疫力の回復が早まるか研究を続けております。
抗癌剤やステロイド剤、抗生剤などのお薬を使う場合は、肝臓の機能低下も心配です。
その場合は国産SPF豚由来プラセンタキス末を併用することで、肝臓へのダメージを最小限に抑えられる可能性があります。
既に肝臓の数値が悪化している子でも国産SPF豚由来プラセンタキス末をお飲みいただければ1ヶ月程度で肝機能が改善する例は少なくありません。
当研究室では免疫調整作用の期待できるコルディや肝機能保護が期待できる国産SPF豚由来プラセンタキス末について研究を続けています。 ご不明な点がございましたらお問合せ下さい。
監修獣医師:林美彩 所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。
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