プラセンタは肝臓に悪いのか?肝臓に対する作用を解説
Part1でお話したように、プラセンタは肝細胞を活性化し、活性酸素を予防・除去し、さらには活性酸素による炎症を抑える抗炎症作用も期待できるもので、肝機能の機能低下や肝炎・肝硬変といった肝障害に効果が期待できると言えます。
肝臓の機能や肝臓の数値についての説明はこちらを参照ください。
下記に、肝機能の改善に役立つ作用をまとめてみました。
強肝作用
強肝作用に役立つものとして、①肝細胞増殖因子(HGF)②活性酸素除去 ③抗炎症作用 の3つが挙げられます。
①HGFの働きにより、肝細胞の分裂増殖が促進され、肝臓の線維化の分解・除去を促します。
肝炎を引き起こしている場合には、TGB-βの働きによってHGFの分泌が抑えられることで肝細胞の再生が抑制され、肝臓の線維化を促進してしまいます。
しかし、プラセンタによってHGFが補われることで、肝細胞の分裂増殖が促進されると同時、TGF-βの出現が抑制され、線維化された肝臓の分解・除去作用を示します。
プラセンタにもTGF-βは含まれますし、この物質も細胞の増殖や分化を調節したり、線維芽細胞を形成したりと、体の再生には必要不可欠な成分ですので、TGF-βとHGFがバランスよく存在することが重要だと考えられます。
②肝臓は主に代謝・解毒・胆汁生成を担っていますが、これらが行われる際に大量の酸素を消費します。つまり活性酸素が発生しやすくなるため、肝細胞は酸化ダメージを受けやすく、肝機能が低下してしまいます。この発生した大量の活性酸素をプラセンタが除去することにより、肝細胞を保護、肝機能低下を防ぐことが期待出来ます。
③活性酸素による炎症の影響により、肝機能の低下が起こります。炎症が続くと肝硬変などの更なる病気に発展する恐れがあるため、早い段階で炎症を止めなくてはなりません。
プラセンタの抗炎症作用により、肝障害の悪化を防ぐことが期待できます。
解毒作用
肝臓は、体内に入ってきた有害物質を酸化・還元・加水分解・抱合などの作用で解毒を行い、体外に排出します。
また、食事で取り込んだタンパク質から作られるアンモニアの解毒も担っていますので、肝障害を起こすことでアンモニアが体内に蓄積し、脳障害・肝性脳症を引き起こしてしまいます。
プラセンタによる肝臓機能のサポートにより解毒の働きを強化することが出来るため、体内のアンチエイジングにも役立ちます。
肝機能の悪化が見られている場合には、体内に毒素が蓄積しやすくなるだけでなく、薬剤の解毒がうまくいかなくなることから、使用できる薬剤が限られてしまったり、副作用の増大が懸念されます。
現在肝臓の数値に悪化が見られる子や、長期の薬剤投与をしている子、これから積極的治療を行う子で、プラセンタがお役に立てる可能性があります。
犬・猫の肝臓や皮膚が悪いと気になる方へ
犬や猫、ペットの皮膚の状態が心配な方、肝臓が心配な方、既に肝臓の病気を患ってしまっている方。元気食欲回復のためのヒントを説明した本ページと下記のページを是非ご覧ください。
コルディ研究室では免疫調整が期待できるコルディや国産SPF豚由来プラセンタキス末の人への応用についても研究しております。
ご不明な点がございましたらお問合せください。
監修獣医師:林美彩 所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。
所属: