肝疾患の予防
肝疾患を防ぐためには、肝臓への負担を軽くすることです。
長年お薬を服用されている子の場合、お薬の投与を中止出来れば良いのですが、病態によってはお薬を飲まなければならない子もいらっしゃいます。
そうなると、見直すべきところは日常生活ではないでしょうか。
日頃のお食事は過度に食べさせないようにし、適度に運動することが大切になります。
お食事の内容も肝臓の負担にならないようなフード(添加物が少ないもの)をお選び頂いたり、手作り食などで肝臓の機能をサポートするような食材(レバー、ウコン、納豆、ゴマなど)を使用することも有用です。
肝臓の数値が上昇しているということは、肝臓が炎症で壊れてしまったことで肝細胞から酵素が漏れ出してしまっているということです。
つまり、肝臓の炎症を抑えてあげることで、肝数値の改善が期待出来ます。
抗炎症の作用を持つEPAやDHA(炎症を抑える力はDHA<EPA)、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、また細胞の再生を促すビタミンB2の摂取も心がけてみてください。
・EPA、DHA :主にお魚に含まれます。お魚自体を摂取することで良質なタンパク質を取り入れることも出来ますが、お魚が苦手なこの場合には、サーモンオイルやクリルオイル(南極オキアミのEPA・DHA)のサプリメントを使用してみてください。
・ビタミンC:強い抗酸化力を持ち、また免疫力をサポートする作用もあります。ブロッコリー、小松菜、大根などに多く含まれます。
・ビタミンE:植物性の油に多く含まれており、強い抗酸化力を持ちます。アーモンドにも多く含まれていますが、消化不良を起こすことがあるため、与えるときはしっかりと細かく砕いて少量から与えてあげてください。
・ビタミンK:血液凝固に関わるビタミンです。ほうれん草、もろへいや、ブロッコリー、キャベツ、納豆に多く含まれます。
・ビタミンB2:細胞再生を促す作用や、抗酸化作用を持ちます。豚肉やレバー、納豆、卵に多く含まれます。
また、オヤツを止めることで肝数値が落ち着いたケースも多々あります。
市販のオヤツには添加物が豊富に含まれていますし、過食にもなりがちです。お食事は毎日必ず食べなくてはいけませんが、オヤツは「必ず」食べなくてはいけないものではありません。
肝臓に有害なものを取り込ませない、肝臓を休ませてあげる意味でも、オヤツを控えてみてください。
肝臓は体内の中でも重要な臓器の1つです。
肝臓への負担を軽くすることで、ワンちゃん・ネコちゃんの健康維持も期待できます。
日頃からケアすることが重要となりますので、肝臓機能のサポートが出来るプラセンタを取り入れてみてはいかがでしょうか。
弊社お勧めのプラセンタ 国産SPF豚由来プラセンタキス末については、こちらをご参照ください。
犬・猫の肝臓癌に関する参考記事
犬や猫、ペットの肝臓が心配な方、既に肝臓の病気を患ってしまっている方。元気食欲回復のためのヒントを説明した本ページと下記のページを是非ご覧ください。
- 犬猫の肝臓癌-肝臓癌の原因、症状、治療、改善方法について
- プラセンタについて-Part1プラセンタの種類と効能について
- プラセンタについて-Part2プラセンタの肝臓に対する働きについて
- プラセンタについて-Part3プラセンタの皮膚に対する働きについて
- 犬・猫・ペットの肝機能・肝臓の働きについて
- 犬・猫・ペットの肝臓数値の検査項目(血液検査)について
- 犬・猫・ペットの肝機能が悪化・肝臓の働きが低下した時の症状について
- 犬・猫・ペットの肝機能悪化の予防法(肝臓の働きを守る)について
監修獣医師:林美彩 所属クリニック:chicoどうぶつ診療所
代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。
所属: