Antitumor effect of Cordyceps ophioglossoides on drug-resistant human cancer cells.

○築地原 光哉1、山本 健人1、漆坂 繁則2、福成 温1、小林 秀光1,3、小川 由起子1,3

○Mitsuya Tsuichihara1, Kento Yamamoto1, Sigenori Urushizaka2, Atsushi Fukunari1, Hidemitsu Kobayashi1,3, Yukiko Ogawa1,3

1. 長崎国際大薬、2. モノリス、3. 長崎国際大院薬

1. Dept. Pharm. Sci. Nagasaki Int. Univ., 2. MONOLIS Inc., 3. Grad. Pharm. Sci. Nagasaki Int. Univ.


目的

癌の薬物治療において、化学療法剤耐性は臨床現場で大きな問題になっている。多発性骨髄腫は再発が多く、再発後の治療の難しさが予後に影響を与える要因となっている。ボルテゾミブは多発性骨髄腫治療におけるkey drugであり、初発・再発例を含めて幅広く使用されている。しかし、ボルテゾミブも治療不能及び治療中の耐性獲得が問題となっている。

冬虫夏草(Corcyceps)は、生きた昆虫に寄生し、昆虫の死後、宿主に特異的な子実体を形成する真菌(キノコ)である。冬虫夏草には免疫賦活節作用、細胞増殖抑制活性、メラニン抑制作用など多様な活性を示す成分が含まれていることが報告されている。しかしながら、自然環境からの絶対的供給量が極めて少ないことが、生理活性に関する研究を進展させないひとつの要因になっている。

本研究では、人工培養したCordyceps ophioglossoidesの凍結乾燥品(CO-FD)の薬剤耐性ヒト癌細胞に対する抗腫瘍効果ならびに作用機序について検討した。

結果および考察

ヒト多発性骨髄腫KMS-11細胞及びボルテゾミブ耐性株KMS-11細胞(KMS-11/BTZ)に対するCO-FDの抗腫瘍効果を検討した結果、いずれの細胞に対しても有意な抗腫瘍効果を示した。

またアドリアマイシン耐性慢性骨髄性白血病細胞(K562/ADM)に対するCO-FDの抗腫瘍効果を同様に検討した結果、有意な抗腫瘍効果を示した。

CO-FD処理細胞の細胞死の形態を観察した結果、その細胞死はアポトーシスであることが示唆された。さらにCO-FD誘導アポトーシスのシグナル伝達系を解析した結果、CO-FD処理によりcaspase-3が活性化することが明らかとなった。

臨床では薬剤耐性により治療が難航すると、治療期間が長引き、副作用が増加することが問題になっている。CO-FDは薬剤耐性株を死滅させる濃度では正常細胞にさほど影響を与えないことから、副作用の少ない抗腫瘍薬として期待される。



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The 145th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Fukuoka). March 26–29, 2025.
Copyright © 2025 The Pharmaceutical Society of Japan. All Rights Reserved.
Published on March 5, 2025.

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