Study on angiotensinⅠ-converting enzyme inhibitory activity by artificially cultured two Japanese Chu-Soh fungi

○坂本 佑斗1、佐渡山 夏鈴1、豊坂 蒼天1、冨永 旺佑1、上野 笑花1、北川 真衣1、福元 健仁1、倉岡 卓也1、漆坂 繁則2、矢萩 真里枝3、小川 由起子1、小林 秀光1

○Yuto Sakamoto1, Karin Sadoyama1, Sota Toyosaka1, Osuke Tominaga1, Emika Ueno1, Mai Kitagawa1, Takehito Fukumoto1, Takuya Kuraoka1, Shigenori Urushizaka2, Marie Yahagi3, Yukiko Ogawa1, Hidemitsu Kobayashi1

1. 長崎国際大学薬、2. 株式会社モノリス・真菌資源研、3. ヤハギBio研究所
1. Pharm. Sci., Nagasaki Int. Univ., 2. Monolith Fungal Resources Lab., 3. Yahagi Bio Int.


目的

虫草類(広義の冬虫夏草)は昆虫あるいはクモ類、地下生菌に寄生して世代を繰り返す子嚢菌類の一種であり、わが国においても600種以上が生息すると言われている。代表的な種としてCordyceps sinensis(コウモリガ冬虫夏草)、Cordyceps militar(サナギタケ)及びPaecilomyces tenuipes(ハナサナギタケ)などが挙げられ、抗腫瘍活性、免疫機能賦活、抗炎症などの様々な生理作用が見出されてきた。しかし、その他の冬虫夏草はその採集や人工培養が困難なことから、生理活性や含有成分に関する研究は大きな進展が見られていない。

近年、我々は数十種類の冬虫夏草の人工培養に成功した企業と提携し、成分研究を可能とする環境を整えた。今回は、高血圧治療薬のリード化合物の探索と高血圧予防を志向する機能性食品の開発を目的として、人工培養した日本産Cordyceps cicadae(ツクツクボウシタケ)及びOphiocordyceps purpureostromata(ムラサキクビオレタケ)の子実体について、アンギオテンシンⅠ変換酵素(ACE)阻害活性の有無を調べた。

方法

人工培養したC. cicadae及びO. purpureostromataの各乾燥品を、室温で3日間水抽出したものを試料として、ACE阻害活性測定キット(株式会社同仁化学研究所)を用いて活性を測定した。液体クロマトグラフィー質量分析(LC-MS)によりコルジセピンの有無を確認した。

結果

各冬虫夏草の水抽出物の収率は、C. cicadae:42.8 w/w%、O. purpureostromata:46.9 w/w%であった。各抽出物のACE阻害活性を測定した結果、いずれも0.00128~20 mg/mLの濃度範囲で濃度依存的な阻害活性を示した。これらの50%阻害濃度(IC50)は、C. cicadae:0.26 mg/mL、O. purpureostromata:0.34 mg/mLであった。

抗がん作用を有することで知られる虫草核酸代謝物のコルジセピン(MW:251.24)は、ACE阻害活性を併せ持つことが報告されている[Valdez-Solana MA, et al. Life (Basel), 12 (2022)]。そこで、コルジセピンの有無を確認するために各水抽出物をLC-MS分析した結果、コルジセピンは含有されないことが明らかになった。従って、活性本体は、ペプチドなどの低分子水溶性成分であるものと推定される。


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The 146th Annual Meeting of the Pharmaceutical Society of Japan (Osaka). March 26–29, 2026.
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Published on March 5, 2026.

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