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ホモトキシコロジーの紹介

ホモトキシコロジーホモトキシコロジーは、一般的な西洋治療に対する代替療法として、最近広まりつつある治療法です。

ホモトキシコロジー製剤を注射したり経口にて投与します。

もっとも多く使われる病気は、猫の慢性腎不全です。

皮下補液や療養食などの通常治療であまり良い治療効果が得られていないときには試してみる価値があるでしょう。

その他にも様々なホモトキシコロジー製剤が存在し、いろいろな疾患に試みることができます。

豊富な知識や経験を持つ獣医師ほど製剤の選択の幅が広がります。

たまに混同されている方がいらっしゃいますが、ホメオパシーとはまったく別の物です。

ホモトキシコロジーの特徴

基本的な考え
「病気は体が有毒な物質をうまく排泄できないときに引き起こされる。」というのがホモトキシコロジーの基本的な考えです。

病気を治療するために体内毒素を除去(デトックス)します。

デトックスという言葉は日本でも認知されるようになってきましたが、世間一般的に言われるデトックスを治療レベルに引き上げたものがホモトキシコロジーだと思ってもらって良いでしょう。

治療には、複数の成分が組み合わされた「ホモトキシコロジー製剤」と呼ばれる製剤が使われます。

ホモトキシコロジー製剤にはいくつもの種類があるうえに、注射剤、錠剤、軟膏、ドロップ剤(水などに溶解して使う)があり、状況に応じて様々な使い分けが可能です。

1種類だけを使うこともありますし、5~6種類を組み合わせて使うこともあります。

どこに治療のフォーカスを当てるかによって組み合わせ方は変わってきます。

治療には応用力や発想力も大切で、それらは経験から得られるものです。

熟練の獣医師は反応を見ながら個々の動物に合ったより良い組み合わせを見つけ出します。

注射剤は比較的効果がシャープに現れますが、基本的に動物病院で受ける必要があります。

なかなか毎日通院することは難しいですから、自宅で飼い主さまが与えることができる錠剤や軟膏を組み合わせて治療間隔が空くのを防ぐこともできます。

副作用の少なさ体への負担の少なさから、他の治療や医薬品との併用が可能です。

もちろんホモトキシコロジーも他の治療法と同じで万能ではありません。他の治療法と併用することで足りない部分を補うという考え方は必要です。

一般的な西洋治療を補完する位置づけではありますが、体に負担をかけることができない場合や飼い主さまがきつい治療を望まないときなど、ホモトキシコロジー治療が単独で行われることもあります。

腎不全、腎機能低下に対するホモトキシコロジー

ペットの腎臓病は人に比べてとても多いと感じます。

特にネコちゃんはもともと腎臓が弱い動物とされ、実際に腎不全と言われている子がたくさんいます。

人の場合で腎不全というとかなり進行した末期的な状況で、腎機能の回復はほとんど望めません。

しかし、ネコちゃんの場合は比較的軽度な状況であっても腎不全と言われる傾向があり、すぐに「もうだめだ」と諦める必要はありません。

皮下補液やタンパク質制限、リン制限などが一般的な対処方法で、腎臓病を治癒させること無理でも進行を遅らせる効果があるとされます。

そこにホモトキシコロジーを追加することで、さらに進行を遅らせる可能性があります。

通常治療を施しながら追加できるのがホモトキシコロジーの魅力のひとつです。

クレアチニン値の変動や体調の改善度から効果があったかどうかを判定できるでしょう。

もし著しい改善が得られれば、皮下補液の頻度を減らせるかもしれません。

皮下補液はワンちゃん・ネコちゃんにとって気持ちの良いものではありませんから、きっとストレス軽減になるでしょう。

獣医師に相談してみましょう。

ホモトキシコロジーを実施中の動物病院

臨床でコルディを扱っている動物病院様の中で、ホモトキシコロジーを治療に取り入れている動物病院様です。

※下記以外のホモトキシコロジー取り扱い動物病院様については分かり兼ねますので、ご了承ください。また、ホモトキシコロジーの治療法につきましては、各動物病院様にお問い合わせください。

ホモトキシコロジーとコルディ

当研究室にはホモトキシコロジーとコルディを併用したときの相乗効果について研究を進めております。

動物病院にコルディの資料を送ることもできますので、ホモトキシコロジーとコルディの併用をご検討いただいている獣医師先生にもお話してみてはいかがでしょうか。

コルディについてご不明な点がございましたらお問合せ下さい。

監修獣医師:林美彩  所属クリニック:chicoどうぶつ診療所

林美彩

代替療法と西洋医学、両方の動物病院での勤務経験と多数のコルディの臨床経験をもつ。 モノリス在籍時には、一般的な動物医療(西洋医学)だけでは対応が困難な症例に対して多くの相談を受け、免疫の大切さを痛烈に実感する。
ペットたちの健康維持・改善のためには薬に頼った対処療法だけではなく、「普段の生活環境や食事を見直し、自宅でさまざまなケアを取り入れることで免疫力を維持し、病気にならない体づくりを目指していくことが大切である」という考えを提唱し普及活動に従事している。

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