その理由をご説明いたしますので参考にしていただきたく存じます。
目次
一般的な「キノコ系サプリ・フード」について
続けても良いと思われるケース
現在、「キノコ系サプリメント」や「キノコ配合フード」をお使いいただいていて「犬や猫の体調が良い」「元気食欲も改善している」「小さくなってきた」など良い反応が得られている場合は、そのままご使用いただいてよろしいと思います。
【要注意】最初は反応が良かったが最近反応が悪くなってきた場合
しかし、しばらく「キノコ系サプリメント」や「キノコ配合フード」を使い最初は反応が良かったけど、なんだか最近反応が良くないな。。。と感じるようになったら要注意です。もしかすると『免疫枯渇現象』が起きているかもしれません。
一度「キノコ系サプリメント」や「キノコ配合フード」の使用をお休みされた方が良いかもしれません。
キノコ系サプリやフードは『免疫枯渇現象』になることがあります
様々なサプリメントがあるなかで、『免疫 高める』と検索するとβグルカンや、Dフラクション、アガリクスなど、キノコ系サプリメントが多く出てきます。
しかし、キノコ系サプリメントは長期使用による『免疫枯渇現象』が懸念されるため、使用の際には注意が必要です。
まだあまり知られていない『免疫枯渇現象』ですが皆様には知っておいていただきたいと思います。
免疫枯渇現象とは
『免疫枯渇現象』とは、一般的なキノコ系サプリメントを長期使用することで「免疫細胞が刺激に慣れてしまい効果が薄れてしまう」ことを指します。
毎日もっともっと働けと免疫細胞がムチを打たれて働かされてしまうと、免疫細胞はムチの刺激に慣れてしまい、ムチを打たれても反応する元気がなくなってしまう。
そして免疫が反応しにくくなってしまう、免疫が上がりにくくなってしまう…と言ったイメージでしょうか。
『免疫枯渇現象』がいつ起きるのかは、はっきりとわかっていません。
しかし、当研究室とお付き合いのある複数の獣医師の経験では、早い子で数週間で起こってしまう事もあるようです。
もちろん、長期(数年)使用していても特に問題ないケースもあります。
服用する子のご体調によって免疫枯渇現象が起こるまでの期間は変わることが考えられますが、服用方法によってもその期間の延長はできると考えられます。
免疫枯渇減少を防ぐには
良かれと思って使っていたサプリメントによって逆にご体調を崩してしまった・悪化してしまったら、元も子もありません。
免疫枯渇現象が早期に起こりやすい子の特徴として、
・体力がない
・食欲がない
の2点が挙げられます。
体力がないということは、エネルギーが不足しているということ。
エネルギーが不足しているのに免疫細胞にムチを打っても、反応しにくい可能性も考えられます。
そして、『食欲がない=免疫成分の原材料が足りない』ということになりますので、せっかく免疫細胞たちが働きモードに入っていても、原材料がなければ空回りするだけ…結果、エネルギーばかり使ってしまうので、エネルギー不足に陥ってしまいやすいといえます。
また、体力・食欲ともに問題のない子でも、長期使用によって免疫細胞自体が疲弊してしまうことも考えられますので、一般的なキノコ系サプリメントを服用する際は、間欠的に服用する(免疫細胞に対して起爆剤的な使い方)が宜しいと思います。
菌糸体、子実体、二次代謝産物の全てをバランスよく食べることの大切さ
一般的なキノコ系サプリメントは『キノコの子実体(私達がよく食べている部分)』や『菌から抽出した成分』、『キノコの菌糸体(土の中に伸びていく根のような部分)』など、キノコの一部で作られています。
一方でキノコの子実体や菌糸体だけでなく、菌類(たとえば冬虫夏草)が成長時に産生する『二次代謝産物』など(=キノコ全てを取り入れるする)ことで、免疫維持すること、そして免疫枯渇現象を回避できる可能性があります。
免疫は抑え過ぎても過剰になっても、様々な疾病を引き起こします。
しかし、『免疫の調節能力=抑えられているものは底上げをし、過剰なものをは引き下げる』が整っていれば免疫枯渇現象を抑えることができると考えられます。
活性酸素除去・野菜が苦手・手軽にビタミンを与えたい時には
お野菜の苦手な子や、手軽に良質な野菜のビタミンを与えたい時には完全無農薬栽培の大麦若葉から作られた非加熱の青汁もお薦めいたします。
非加熱処理の青汁だから酵素が生きてます。sod(Super Oxide Dismutase:活性酸素を除去する力を持つ酵素)も多く含まれていますので酸化ストレスに負けない体内環境づくりにお役立ちが期待できます。野菜不足の子、天然のビタミン・ミネラルを補給したい場合にお勧めします。





